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松原正幸税理士事務所は新宿区市ヶ谷、神楽坂、飯田橋を本拠とする会計事務所です。

現金出納帳の書き方 記帳開始  
第20回簿記会計の質疑応答集 TOPICS

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現金出納帳の書き方
現金出納帳=金銭出納帳と考えてかまいません。金銭=現金はその本人しか確認できません。このような性質から実は現金出納帳=金銭出納帳はもっとも大事な帳簿になります。特に中小企業においては組織上の問題、家族経営であるとか管理を完全にすることが難しいということからも最も最終的に行きつくのはこの現金出納帳という具合になっていきます。となると中小企業に場合においては経営の責任者=社長、代表取締役、監査役、経理担当者の責任が重大になっていきます。特に税務調査においては調査で重視されるのは現金の流れです。なぜ現金がという部分もありますが、横領だとか隠れた貸付金といったものが現金の有高からわかっていくことが多いからです。現金出納帳は毎日、しっかりつけていくことが基本になります。経営の基本は日々の現金管理からはじまっていくのです。これは金額の多寡ではありません。やはり1円でも間違ってはいけないという重い気持ちが経営を確実に堅実にしていく礎になるという昔からの基本の重要性を認識する上でも大事です。現金管理ができれば後はその応用になっていきます。わからないということでは終わらせずにこれだけはキチンとやるという気持ちが会社や事業を確実に支えていきます。経理が楽だからカードでというのはこの考え方が分かってからです。カードは限度額まで使いかねませんが、現金は手元にあるものだけでしか考えることができません。経営の状況を端的に表す指標でもありますので頑張ってマスターしましょう。
理解するためにはその基本的な構造を知ることから
現金はどこから来るのか?・・・・・・現金は最初から会社にあるわけではありません。個人事業であれば事業向けのお金と区別できるように考えていきます。現金を銀行から出して使って行くのであれば預金帳から現金を引き出すところから始まることになります。
まずは最初から、当初の現金がどこから来るのかという書き方からです。
日付 科目 摘要 入金 出金 残高
4 1 繰越 0
4 1 普通預金 通帳から引き出し 150,000 150,000
この上の例は会社の場合です。日頃会社で使用する現金を通帳からおろした場合の記入の仕方です。
日付 科目 摘要 入金 出金 残高
1 1 繰越 0
1 1 事業主借 事業主から 150,000 150,000
この上の例は個人事業の場合です。通帳から出した場合は会社と同じです。こちらは個人のお金を事業に出した場合の記入方法になります。個人の場合には事業主貸、事業主借という科目があります。事業主貸は事業のお金から個人に流れたもしくは個人が使ったお金であり、事業主借は個人的なお金が事業に流れた時の科目になります。事業主貸は貸付金、仮払金的科目であり、事業主借は短期借入金、仮受金的科目になります。
勘定科目については帳簿その物にない場合もあります。その場合は摘要欄に記載しその後に摘要を記載します。