仕訳の疑問と具体例その3
第29回簿記会計の質疑応答集 TOPICS
仕訳の疑問と具体例その3 |
仕訳とは何か?要するに勘定科目をその意味に合わせてそろえることです。この文章は毎回付属です。
仕訳とは様々な取引における事象、事柄を記録するためにそれらのことを簿記の決まりごとに応じて整理していくことを言います。そのためには勘定科目、貸方、借方の区分を覚える必要があります。ただし簿記は数をこなすことにより覚えていくことは可能です。まあ数打てばあたる。とまあそんなところです。気楽に覚えていきましょう。 |
具体例で行きましょう。いくつか具体例をのんきにあげていきます。適度に覚えましょう
@前払費用の支払 |
前払費用とは先払いの費用を支払った時に使う勘定科目です。 そしてその該当の月が来るとそれに合わせて経費化していく形になっていきます。 良くあるのが家賃の前払いです。 ただし家賃に関しては 毎月同じ形で支払段階で経費化するときはそれが認められます。 ここでは理解のために原則的処理をしていきます。 |
具体例 1 前払家賃を支払ったの場合・・・契約書などで明確になっている場合です。 |
支払段階・・・月60,000円の事務所家賃を契約通りに前払いをした。 |
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
(前払費用) |
60,000 |
(普通預金) |
60,000 |
該当月の初日の仕訳 |
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
(地代家賃) |
60,000 |
(前払費用) |
60,000 |
支払段階で毎月家賃としての取り扱いをしている場合。。。実質現金主義 |
借方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
(地代家賃) |
60,000 |
(普通預金) |
60,000 |
この場合に大事なのは支払段階で家賃とするか、契約通りに家賃を前払したのかということになっていきます。発生主義になる=その経費が原価などに反映されている場合になっていきます。そうしなければ他の経費と同じ時期に上がらない、また売上対応になって生きないという問題がでてきます。毎月の原価が正しくないということになり非常に原価が問われる場合に問題になっていきます。 これは他の経費を前払処理して契約や実行時期に合わせるということの根拠になっていますのでどのような処理をするかは必ず全体の経費の計上時期を合わせる必要があります。 |
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具体例 2 5年契約の借入金を保証協会の保証で借りた場合の保証料の処理 |
借入の時に保証料を保証協会に対して300,000円支払った。 |
貸方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
(長期前払費用) |
300,000 |
(普通預金) |
300,000 |
保証料が期間があるものであるということに着目した処理です。 それを次に費用化していきます。 |
貸方 |
金額 |
貸方 |
金額 |
長期前払費用償却 |
5,000 |
(長期前払費用) |
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保証料は借入金の残ととも減っていくという考え方からの仕訳です。このようにして経費としての認識をしていきます。 |
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長期にその効果が及ぶものの資産化と費用化の仕訳になっています。この経費はいったいなぜに支払いどのくらいの甲かがあるのか?基本基本が前払費用とその費用化なので下の保証料の償却の考えは結構使えます。。 |
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