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松原正幸税理士事務所は新宿区市ヶ谷、神楽坂、飯田橋を本拠とする会計事務所です。

仕訳の疑問と具体例その4 
第30回簿記会計の質疑応答集 TOPICS

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仕訳の疑問と具体例その4
仕訳とは何か?要するに勘定科目をその意味に合わせてそろえることです。この文章は毎回付属です。
仕訳とは様々な取引における事象、事柄を記録するためにそれらのことを簿記の決まりごとに応じて整理していくことを言います。そのためには勘定科目、貸方、借方の区分を覚える必要があります。ただし簿記は数をこなすことにより覚えていくことは可能です。まあ数打てばあたる。とまあそんなところです。気楽に覚えていきましょう。
具体例で行きましょう。いくつか具体例をのんきにあげていきます。適度に覚えましょう
@役員報酬、給与の支払
役員報酬という勘定科目を使う方は登記上の役員になります。
それ以外の方は基本は給与手当とう勘定科目になります。
ただし仕訳の考え方は同じです。ただし違うのは労働保険などの考え方などです。
基本的に未払という考え方は税務上では難しいということは認識してください。
特に役員には未払という概念はありません。
会社が中小企業で、かつ原価に対する考え方がない場合は特にそうなります。
具体例 1 従業員に給与を支払った場合で、社会保険未加入の場合
支払段階・・・12月の給料日に従業員に額面200,000円の給与を振り込んだ。
借方 金額 貸方 金額
(給料手当) 200,000 (普通預金) 195,230
     (預り金)   4,770
   この預り金が源泉所得税というものになります。所得税の天引きです。
この金額は給与所得の源泉徴収税額表で明確に示されています。
200,000円の場合は199,000円〜201,000円のところを見ます。
扶養のあるなしで所得税が変わります。ここでは扶養なしで控除してます。
上の場合で扶養がある場合
借方 金額 貸方 金額
(給料手当) 200,000 (普通預金) 196,860
     (預り金)  3,140 
この預り金表示の源泉所得税はとにかく料率表の給与と扶養親族等の数で書かれた
欄との縦横の一致する場所できまります。
これは199,000〜201,000と扶養親族等の数1の一致する場所が3,140なので
上のような仕訳ができてくることになります。かなり重要です。
具体例 2 社会保険加入していて、そこでの給与の支払
支払段階・・・12月の給料日に従業員に額面200,000円の給与を振り込んだ。
貸方 金額 貸方 金額
(給与手当) 200,000 (普通預金)  165,840
   健康保険→ (預り金)   9,910
   介護保険→ (預り金)   1,650
   厚生年金→ (預り金)   18,300
   雇用保険→ (預り金)    600
   源泉所得税→ (預り金)   3,700
   社会保険料も両率で定まっています。こちらは時々金額が変わりますので、
料率の変更に気を使う必要があります。雇用保険は給与と通勤交通費の合計額
で決まります。交通費はどの段階での問題もありますので注意が必要です。
それらを引いた残額で源泉所得税の料率を確認します。社会保険料は
この段階での最新の金額での設定になっています。
とにかく変化しますので要注意です。また地域で金額が変わります。
賞与支給の場合は賞与に対しての料率の設定があります。これは社会保険、源泉所得税どちらにもありますので、これは次回、仕訳の疑問と具体例その5でどうぞ

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