本文へスキップ

松原正幸税理士事務所は新宿区市ヶ谷、神楽坂、飯田橋を本拠とする会計事務所です。

一括償却資産  
第17回簿記会計の質疑応答集 TOPICS

簿記会計の質疑応答集に戻るNEWS

一括償却資産とは?

普通の資産とはないが違うのですか?
単純にそう考えるのが当たり前です。この資産勘定は税法の都合でできあがったものなので
「あれ?」っと考えるのが当たり前になろうかと思います。
法人税における課税の範囲を広げるために資産の計上基準となる金額を20万円以上から10万円以上に変えたときに
でてきた考え方です。
いままでは資産になるのが20万円ということから10万円基準にした場合には課税される側の負担があまりにも大きいためにこの「一括償却資産」という考えを出し、そこでの償却を考えて進めていくという流れになっています。

この償却については極めて簡単になっています。
償却については月割りの考えがなくその事業年度に購入したものがすべて1/3の計算になっていくというものです。
そのためにたとえば18万円のものを買ったとします。
仕訳は
減価償却費 60,000円  / 器具備品 60,000

となっていきます。
残りの12万円が次、及びその次の年度で償却していく形になっていきます。

ただしこの制度は他の税法基準と重なる場合には、使っていいい基準が一つだけですので
使う基準を決めてから適用していくということが大事になっていきます。

時期によっては非常に重要な部分ですし、金額が膨らむことが予想されるような場合もあります。
落ち着いて考えて適用する基準を見定めてそれから会計に取り込むといいう形になっていきます。