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松原正幸税理士事務所は新宿区市ヶ谷、神楽坂、飯田橋を本拠とする会計事務所です。

第32回仕訳の疑問と具体例その6TOPICS

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仕訳の疑問と具体例その5
仕訳とは何か?要するに勘定科目をその意味に合わせてそろえることです。この文章は毎回付属です。
仕訳とは様々な取引における事象、事柄を記録するためにそれらのことを簿記の決まりごとに応じて整理していくことを言います。そのためには勘定科目、貸方、借方の区分を覚える必要があります。ただし簿記は数をこなすことにより覚えていくことは可能です。まあ数打てばあたる。とまあそんなところです。気楽に覚えていきましょう。
具体例で行きましょう。いくつか具体例をのんきにあげていきます。適度に覚えましょう
@仕事で必要なものを買った。金額は??・・・10万円未満が経費です。
会計と税務の違う部分の代表格が資産に対するものです。ただし実務では基本税務の考え方を優先して考えるようにします。税法の改正の時に変化がある代表格になっていきます。
別項で少額減価償却資産とか一括償却資産とかが出てきます。この部分が税法と会計でよく考えていく必要があります。
具体例 1 仕事で必要なpcを購入した。さあて金額は???
支払段階・・・1月10日に従業員の使うpcを9万5,000円で購入した。
請求書払いやカード払いの時はその購入の日・・・手元に来たときの段階)
借方 金額 貸方 金額
(消耗品費)) 95,500 ,(現金) 95,000
   この段階での価格が非常に重要になっていきます。
少し前まではこの扱いの金額が200,000円未満でした。このあたりは税制改正や
景気対策の税金面での考慮が出た場合で変化が出る部分になっていきます。要注意!
これが10万円であると
借方 金額 貸方 金額
(器具備品) 100,000 (現金) 100,000
そう、この金額でとりあつかが変わってしまうのです。決算対策で期末に何か必要な
物を購入するというときに重要な金額になっていく部分がこれです。
具体例 2 30万円未満の物を購入した。
支払段階・・・期中に従業員の使う器具を29万9,999円で購入した。
請求書払いやカード払いの時はその購入の日・・・手元に来たときの段階)
借方 金額 貸方 金額
(器具備品) 299,999 ,(現金) 299,999
   この段階での価格が非常に重要になっていきます。
分割してこの金額になるということはではだめです。あくまでも明確に請求書や納品書にその個別の資産に対応する金額が299,999円・・・・30万円未満ということが重要だからです。ただし時限立法の部分があり、それを適用する場合には全額償却できます。ただし常に適用できるかどうかについては確認が必要な部分になっていきます。現在は時限立法の延長がある状況ですが、やはり確認癖はつけておいた方がいいでしょう。
期末の減価償却を行うときの金額・・・初年度もしくは3年目
借方 金額 貸方 金額
(減価償却費) 99,999 (器具備品) 99,999
この金額が99,999円ではないとしは100,000円となります。端数をどこでいれるかは任意性がありますが中途の年度でいれるということは面倒でもあるので避けるのが通常かと思います
 
面倒にも思えますが、この手の話は景気対策の時によく出てくる話です。
設定された期間にだけは十分な注意が必要になります。要注意!!

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